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PVケーブルの認証及び試験

PVケーブル(太陽光発電システムにおいて、太陽電池モジュール間、太陽電池モジュールと接続箱間、及び接続箱とパワーコンディショナー間などの直流配線に使用されるケーブル)に対するS-JQAマーク認証に関わる試験業務を行っております。
認証以外においても、各種試験の評価も実施いたしております。

(1)PVケーブルの認証
(2)PVケーブルの試験
試験規格 試験概要 要求事項 試験規格
導体抵抗 1m長の電線で導体抵抗値を測定し、20℃のときの線長1kmに対する値に換算する。 構造及び導体サイズによる JCS4517
耐電圧(水中) 常温の水中に1時間浸漬した後、導体と水との間に5分間印加する。 AC6.5kVに5分間耐えること
DC15kVに5分間耐えること
JCS4517
電気設備の技術基準の解釈
シース表面抵抗 試料に銅導体2本を約100mmの間隔で巻き付け、20±2℃、相対湿度65±5%の恒温恒湿槽に24時間保管する。その後恒温恒湿槽から取出し、2導体間に100V~500Vの間の直流電圧を印加し、1分後に表面抵抗を測定する。 最小値が109Ω以上であること JCS4517
完成品の絶縁抵抗(20℃) ケーブル試料の線心を水中に1時間以上浸漬した後、導体と水中間で絶縁抵抗を測定する。
直流試験電圧は80~500Vとする。
最小値が1014Ω・cm以上であること JCS4517
電気設備の技術基準の解釈
完成品の絶縁抵抗(90℃) ケーブル試料の線心を90±2℃の水中に1時間以上浸漬した後、導体と水中間で絶縁抵抗を測定する。
直流試験電圧は80~500Vとする。
最小値が1011Ω・cm以上であること JCS4517
直流電圧長期絶縁抵抗 長さ5m以上の完成品を85±2℃の3%NaCl水溶液に0.9kVの直流電圧を印加しながら240±2時間浸漬させた後、水溶液槽から取出し、常温の水中に1時間浸漬させ、導体と水との間に5分間印加する。 240時間浸漬後AC0.6kVに5分間耐えること JCS4517
寸法 絶縁体及びシースの厚さを測定する。 絶縁体及びシースの厚さが規定の厚さ以上であること JCS4517
電気設備の技術基準の解釈
完成品の加熱変形 完成品形状の試料に140℃の温度で規定の荷重を240分加える。その後耐電圧試験(水中)を実施する。
試験終了後、荷重によるくぼみ(変形率)を測定する。
くぼみの最大値が50%以下であること。
規定の耐電圧試験に耐えること
JCS4517
高温高湿
(絶縁体・シース)
温度90℃、相対湿度最少85%の状況下で1000時間
試験片を曝露し、引張試験を実施する。
引張強さ及び伸びの変化率が-30%以下であること JCS4517
耐酸性・耐アルカリ性
(シース)
酸性溶液は0.5mol/lのシュウ酸溶液、アルカリ溶液は
0.5mol/lの水酸化ナトリウム溶液に168時間引張試験片を浸漬させ、取出後に引張試験を実施する。
引張強さの変化率が±30%以内であること。
伸びが100%以上であること。
JCS4517
完成品の追加老化 完成品をケーブルの導体最高許容温度+10℃の温度で7日間熱老化させ、その後引張試験片を作成し、引張試験を実施する。 絶縁体:引張強さ及び伸びの変化率が±30%以内であること。
シース:引張強さの変化率が-30%以下であること。伸びの変化率が±30%以内であること。
JCS4517
低温衝撃 -40℃に冷却した3本の試験片に100mmの高さから規定のおもりを落下させ、目視にてクラックの有無確認する。 シースの内側と外側及び絶縁体の外側にクラックが発生しないこと。 JCS4517
電気設備の技術基準の解釈
低温曲げ
(外径12.5mm以下のもの)
-40℃に冷却した2本の試験片を規定の径を持つマンドレルに規定回数巻き付け、室温に戻した後目視または矯正視力でクラックの有無を確認する。 クラックが発生しないこと。 JCS4517
電気設備の技術基準の解釈
低温伸び
(外径12.5mmを超えるもの)
-40℃に冷却した3本のダンベル試験片を25mm/minの速度で引張り、伸びを測定する。 絶縁体:伸びが30%以上であること
シース:伸びが30%以上であること
JCS4517
電気設備の技術基準の解釈
完成品の耐オゾン性 2本の完成品を規定のマンドレルに1回巻き付け、25℃±2℃、オゾン濃度0.025~0.030%の試験槽内に24時間曝露する。取出し後、目視でクラックの有無を確認する。 クラックが発生しないこと。 JCS4517
電気設備の技術基準の解釈
耐候性/耐紫外線性 1本の完成品を試験温度65±3℃、相対湿度65%、最低照射強度60±2W/m2(300~400nm)、噴霧時間/乾燥時間:18分/102分の試験槽内に720時間曝露させる。取出し後、目視又は矯正視力でクラックの有無を確認する。 クラックが発生しないこと。 JCS4517
電気設備の技術基準の解釈
完成品の収縮性 300mmの試験片を120℃のオーブン内で水平に1時間保持し、室温で冷却する。このサイクルを5回繰り返し、室温に冷却した後の長さを測定する。 2%を超えて収縮しないこと。 JCS4517
貫入性 規定の装置を用いてφ0.45のばね鋼製のニードルを1N/secの速度で完成品に押し当て、ニードルと導体が接触するまでの力(N)を測定する。試験は各サンプル4回実施する。 4回の平均値(絶縁体及びシースを貫通する力)が150×√dL(N)以上であること。dL:導体外径 JCS4517
電気設備の技術基準の解釈
ノッチ伸展性 ケーブル試験片を3本用意し、垂直方向に0.05mmの深さまで切れ込みを各試験片4箇所に入れる。
その後、1本は-15℃、1本は室温、1本は85℃の条件下に3時間放置し、ケーブル直径の3倍のマンドレルにて巻付た後、室温に戻し、耐電圧試験を実施する。
耐電圧試験で異常がないこと。 JCS4517
電気設備の技術基準の解釈
難燃性
(一条ケーブルの難燃)
約600mmの試験片を垂直に取付け、規定のバーナーを45°の角度で規定時間連続して接炎する。
接炎後、炭化長を測定する。
上部支持材の下端から炭化の終了点までの長さが50mmを超えないこと。また、単価が下方へ拡がる場合、上部支持材の下端から540mmを超えないこと。 JCS4517
発煙濃度 76mm角のシート状の試料を規定のチャンバー内で電熱ヒーターにより加熱し、発生した煙による光透過率の減衰量を測定することによって発煙量を求める。 5回の平均値が150以下であること。ただし、初めの3回の値がいずれも150以下である場合は3回で合格とする。 JCS4517
燃焼時発生ガスの酸性度
及び導電率
絶縁体材料及びシース材料をそれぞれ燃焼炉にて935℃以上の温度で30分燃焼させ、発生したガスを純水に吸収させる。
その後溶液の酸性度と導電率を測定する。
3回の試験結果がいずれも
pH:4.3以上であること
導電率:10μS/mm以下であること
JCS4517
機械的特性※1 引張試験片を150±2℃のオーブン内で168時間老化させ、その後老化前、老化後の引張試験を実施し、引張強さ及び伸びを測定する。 5本の値の中央値が規定の引張強さ及び伸びを満たしていること。 JCS4517
電気設備の技術基準の解釈
ホットセット※2 200±3℃のオーブンに引張試験片を20N/cm2の錘をかけて15分間吊るし、伸びを測定する。
その後錘を取り外し、室温まで冷却した後の伸びを測定する。
2本の値の中央値がそれぞれ
荷重時の伸び:100%以下であること
冷却後の永久伸び:25%以下であること
JCS4517
電気設備の技術基準の解釈